最近住宅雑誌のローコスト特集(?)などで、
造作工事で家具をつくる と安くなると
書いてあることがあります。
今回は、造作工事 と 家具工事 の違いについて、
書いてみたいと思います。
造作工事 というのは、
部屋の間仕切りなどを作る大工さんがする工事のことで、
現場に合わせて、現地で切ったりしながらする工事です。
常用で、1日いくらの人工数(にんくすう)で計算することが多いです。
対して
家具工事 は、工場(工房)で箱状のモノを製作し、
現場に搬入して設置することがほとんどかと。
費用は、家具1ついくらで計算することが多いと思います。
値段だけで言うと、
造作工事で作った家具(=造作家具) の方が、
安いとは思います。
ただ出来上がりはやはり、
家具工事の家具のほうが完成度が高い かと。
造作大工さんでも、家具屋さん顔負けの方もいて、
とてもキレイに出来上がることもありますが、
職人さんの手(技術)により、出来に違いが・・・。
造作家具の接合部はビス・釘止めのことも多いので、
ビス頭が見えたままだったり、
ビス頭をダボ栓で埋めるなど、現場で出来る収まりが基本です。
現場に組み立てるスペースが無い時などは、作業場で組み立てて持ってきたりもしますが・・・
キレイな接合(ビスケットジョイント・ダボ継ぎ・蟻組み etc)
というのは、家具工事のほうが得意かと。
ですので、
この2つの工事の違いを頭に入れて、
どこでコストをさげるかということを考えてみてください。
クローゼット・物入れ・作りつけの本棚 など、機能が優先し、物を入れたら隠れてしまうようなところは
造作工事 で。
引出しや扉があるような作りつけ家具・リビングのTVボードや壁面収納などは、キレイに仕上がる
家具工事 が得意。
などなど、
優先順位 と
予算 をみて考えてください。
他にも・・・
既製品の家具と組み合わせて造作家具 にしたり、
ダボレール付可動棚・ブラケット棚 などの造作工事を
自分でDIY することも 有効なローコスト になりますねっ!
仕上げを安くして値段を下げる のは
アタリマエ。
いかにして
見た目も機能も変えずにコストを下げる かということを先に考えてみてください。
参加しています。→


posted by おさる at 22:00
| 大阪 ☔
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