「女性建築士のつどい」というものに参加してきました。
一応、女性建築士の末席を汚しているワタクシ。
セミナー自体も今年に入って初めてという怠慢さ。
1部 妹島和世氏の講演会
2部 綿業会館見学会
世界で活躍する妹島和世氏の近作は、コンペで勝ち取ったものも多く、
さすがにワールドワイドなご活躍。
そして、綿業会館の見学。

昭和6年(1931年)竣工のクラシックなビルです。
重要文化財指定。


現在は日本綿業倶楽部の会員制のビルだそうです。
設計は
渡辺節氏。
担当者に
村野藤吾氏。
外観はコロニアルスタイル。
建物内部は、部屋によってイタリアルネサンス・イギリスルネサンス・ナポレオン時代のフランスなど、世界各国の様式が楽しめる用になっています。
特筆すべきは昭和6年竣工であるのに、
来るべき冷暖房の普及を予想して、地下室に機械室の予備スペースを、
各室までのダクトの径を太くして配管していたことです。
吹出口はシャンデリアの取り付け部分のくり型に。(右写真参照)
吸気口は足元付近のさりげない部分に。鋳物(?)の装飾パネルで、
一見してそれとは分からないようになっていました。
女性建築士のつどいが開催されて、今年で20年だそうです。
今でも充分男社会な建築業界にあって、先人たちのがんばりが目に見えるようです。
妹島和世氏も質疑応答で「こちらに来ている女性たちに何か一言」←注)男性もいます。
に、「・・・・つらいこともあったけど、・・・・続けることが一番」みたいな回答をされていました。
独立して20年の世界的建築家の重い一言でした。
posted by おさる at 22:32
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